理想的なポートフォリオ・アセットアロケーション皆さんはどう考えてますか?
これは年齢や生活スタイル、家族構成などによって変わってくるので十人十色です。
また明確な正解もないと思います。
今回は株式100%の有用性について考えていきたいと思います。
とその前に債券を組み入れることのメリットから考えていきましょう。
アロケーションに債券を組み入れるメリット
株式に比べて値動きが緩やか

こちらはS&P500と米国国債20超ETFとの比較です。
株式に比べるとパフォーマンスは落ちますが株式の暴落時にもきちんと下げ幅を抑えているのがわかります。
よってアロケーションに組み入れることによって防御の役割も果たしてくれます。
リターンが安定している

国債債券で見てみると3%前後のリターンが期待できます。
株式暴落時も比較的、値動きがマイルドなので年間のリターンが概ね計算できます。
株式は40%近いリターンを上げる年もありますがその逆の可能性もあり得ます。
安定した分配金を得られる
株式では企業の業績が悪化して配当金が減らされる”減配・無配リスク”があります。
その分債券のほうが安定した分配金を期待できます。
もちろん、債券でも国の財政が急激に悪化して金利の支払いができなくなる「デフォルト」のリスクがありますが、個別企業よりはリスクが低いです。
また社債の場合も、倒産しない限りは支払われますから、企業業績に連動する配当金よりも安全といえます。
債券のデメリット
信用リスク・為替変動リスク
債券投資は発行している大元が倒産した場合などの信用リスクがあります。
債券に投資をすることは、発行体にお金を貸すのと同様です。
もし債券を発行した企業や国の財務状況が悪化すると、投資元本や利息の支払いが遅延したり、最悪の場合は債務不履行(デフォルト)が発生したりする可能性もあります。
また債券には円建てだけでなく外貨建てもあるので、債券によっては為替変動リスクを受けることもあります。
たとえば、米国が発行する国債(米国債)は個人でも購入できますが、米ドル建てで発行されます。
購入したときよりも円安になれば為替差益を得られますが、円高になると為替差損が発生してしまいます。
外貨建て債券を購入した場合は、為替変動リスクを受けるので注意が必要です。
株式とのリターン差

こちらはS&P500と米国国債20超ETFとの比較に、ナスダック指数を加えた過去5年チャートです。
紫のナスダック指数はS&P500さえも大きくアウトパフォームしています。
銘柄が少ない
個人で購入できる債券の銘柄は少ないと言えます。
債券の投資信託やETFを購入することにより、個人では買えない社債や地方債に投資するというのが現状です。
まとめ
長期的には株式100%のパフォーマンスが良いことは間違いありません。
ただ投資する期間や時期によって債券を組み入れた方が、良い結果になることもあります。
40代、50代になり資産形成期間が短くなっている方は債券を組み入れて、ある程度保守的な運用を心がけるべきなのかなとは思います。
ただ20代、30代のまだ資産が少ない場合はリスクをとってもリターンを狙ったほうが、その後の資産形成にはいい場合もあります。
もちろん最初に述べたように生活様式、経済状況は人それぞれ違うので自分の中でのベストなアセットアロケーションを見つけられるといいですね。
ではまた✋
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